巨匠スティーブン・ホールと

若手建築家山根氏のデザインロジックの調和

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前回に引き続き、ネクサスワールドの「スティーブン:ホール棟」賃貸物件についてのご紹介です。 今回はメゾネットになっている4・5階のうち、4階をご案内いたします。
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5階_階段
パブリックな5階からプライベートな4階へと続く階段
5階は玄関とリビングダイニング、キッチンなど水回りがあり、住まいの中でもパブリックな空間となっていました。 対して階段を下った先、4階部分はプライベートな空間となっています。

セミパブリック空間

<4階 個室A>

4階に降りると、扉のないひと続きの空間に辿り着きます。

4階_階段
階段の手すりは当初のオリジナルをそのまま使用
4F_個室A
無機質だけど冷たくはない不思議な感じ
4階_個室A
元々は2室だったところ、壁を取り払い1室に。広々した空間
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ここは1つの個室として位置付けられた部屋ですが、5階からひと続きのセミパブリック空間です。 家族が上階と下階に離れていても、何かしら物音や気配を感じられるようにできています。 姿は見えなくても存在を感じることで安心感を抱いたり、気配を感じるからこそできる心配りもあるはず。 扉で仕切られた個室だらけの家とは異なり、”家族と一緒に暮らしている”ことをより実感できるつくりになっています。
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<4階  個室B>

5階のパブリック空間から4階に降りてセミパブリックの個室Aを経て、扉を開けると完全なプライベート空間、個室Bがあります。

4階_個室B
唯一の完全な個室
4階_個室B
収納は背が高く容量大。建具の取手は、スティーブン・ホールのオリジナルデザインのまま
4階_個室B
白と黒とコンクリートで構成された、シックで落ち着いたデザイン
こちらは主寝室としての利用を想定して作られています。

デザインロジックの再構築

さて、これまでの写真を見て、なんだか色がたくさんあるし、やけに空間がデコボコしているな、と思いませんでしたか?

コンクリート、白い壁、青い壁、黒い階段など、それぞれは無機質な感じですが、それらが組み合わさった空間は、なんだかバラエティに富んでいるように感じられます。

そう、これが設計者である山根氏がスティーブン・ホールのデザインロジックを踏襲したポイント。

ここで共用部を見てみましょう。共用部は29年前にスティーブン・ホールが手掛けたデザインのままです。

エントランス
美術館のような雰囲気のエントランス。様々な色や素材が使われ、重厚感が感じられる
エントランス_階段
エントランスから続く2階への階段
5階_エレベーターホール
5階共用廊下。エレベーターが開くとこの景色。至るところに絵になる空間があります
5階_共用廊下
5階共用廊下。緩やかな曲線で奥に吸い込まれていくような感覚。共用部を歩くだけでも面白いのです
3階_共用廊下
3階部分共用廊下。屋根があって少し広いつくり。以前はここで住民同士のBBQパーティーが開催されていたそうです
外観
2階共用廊下から上を見上げた景色。同じ壁面でもあえて色や素材を変えたり、凹みつけて表情豊かなデザインとしています。全部屋の間取りが違うそう
共用部
2階共用廊下に隣接する水盤。水面を見ると穏やかな気持ちにさせてくれます。街路樹のイチョウが黄色になる季節にはまた違った表情が楽しめます
5階_リビング
5階リビングダイニング。スティーブンホールオリジナルの共用部にはなかった青色の塗装を取り入れており、爽やかな空間を演出しています
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4階の個室A。こちらも青色の塗装がアクセントに

今回ご紹介しているお部屋も、スティーブン・ホールのデザインロジックを読み解き踏襲しつつ、住む方のことも想定しながらの建築家山根氏オリジナルデザイン。いわばスティーブン・ホールのデザインロジックを再構築したデザインとなっています。

世の中の建築物の中で著名な建築家が作る建物は0.01%にも満たないと言われています。わざわざその建築物を見るために建築巡り観光をする人もいるほどです。

そんな希少性の高い建築に住む、という通常できない経験は、きっと新しい気づきを暮らしに与えてくれることでしょう。

出ました!
福岡の建築好きなら一度は見に行ったことがあるネクサスワールド物件!
スティーブン・ホール棟
ネクサスワールドは1980年代に磯崎新のコーディネートにより、
福岡市東区香椎浜にて、国内外の著名建築家6名が1人1棟の集合住宅を設計したプロジェクトです。
香椎浜は集合住宅が集まる住宅街ですが、このネクサスワールドの区画は一際目立つ街区になっています。
分譲して30年ほど経ちますが、なかなか流通せず希少性が高いのがネクサスワールド物件です。
スティーブン・ホール棟
今回賃貸募集をするのは、スティーブンホールが手掛けたスティーブンホール棟の最上階5階。
メゾネット形式のお部屋です。
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巨匠と新進気鋭の建築家のコラボレーション

今回、スティーブンホールが設計したオリジナルから、建築好きなオーナーは意を決して内装のリノベーションに取り組まれました。
オーナーの意を汲み、リノベーションの設計を行ったのは設計事務所『山根製作所』の 山根 俊輔 (Shunsuke Yamane) さん。
山根さんは建築家乾久美子さんの事務所から独立した新進気鋭の建築家さんです。
オーナーは乾事務所にいた時の山根さんの仕事ぶりを見て、今回の依頼につながったそうで、山根さんに厚い信頼を置いてます。
山根さんは巨匠スティーブンホールの物件のリノベーションを手がけるということで、スティーブンホールについて相当勉強されたとのこと。
話を聞いていると緊張と共に気合いを感じました。
それでは、リノベーションが終わったばかりのお部屋の中を紹介してまいります。
前編の今回は、1層(4階)と2層(5階)のうち、玄関がある5階をご案内いたします。
5階間取
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<玄関〜リビングダイニング>

普通のマンションでは階段のある部屋はあまり見られませんが、スティーブンホール棟は1つの部屋が2層構造になっています。
5階_階段
室内に階段がたくさん
5階_階段
4階への下り階段
2層目(5階)はさらにスキップフロア(0.5層分の段差)となっており、空間の広がりがある空間です。
 玄関に入ると明るく天井の高い広々とした空間が広がり、通常のマンションでは味わえない清々しい感覚を覚えます。
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視界に色々な素材や色が入るように作られており、スティーブンホールのデザインを踏襲
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<リビングダイニング〜キッチン>

玄関からキッチンはフラットにつながり、そこからリビングダイニングは0.5層分程度上がっています。
5階_廊下
廊下の奥がキッチンにあり、この廊下に家事動線が集まるように工夫されている
 
キッチンに立つ人とリビングダイニングのソファに寛ぐ人の目線が同じ高さくらいになるように設計されています。
他にはないおもしろい空間体験です。
5階_キッチン
キッチンからダイニングを見る
5階_キッチン
ダイニングからキッチンを見る
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キッチン設備は新品を取り入れ、使い勝手のいいキッチンに。
5階_キッチン
ステンレス製の機能的なキッチン。食洗機付き
 
リビングダイニングは天井に近いところに設置された窓からの自然光(ハイサイドライト)が入り、穏やかな明るさに包まれています。
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天井に近い高さの窓により明るい部屋が演出されます
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5階にはお風呂やトイレもあり、それぞれ新しい設備に変わり、より利便性の高い生活ができるようになりました。
5階_トイレ
ウォシュレットと手洗い付き
5階_洗面脱衣所
洗面脱衣所
5階_浴室
浴室乾燥機付き
玄関備え付けのシューズボックスも、スティーブンホールの凝ったデザインが踏襲されています。
5階_玄関
いかがでしたか?
もともと建築学生だった木村が入らせてもらい、写真を撮影させていただきましたが、
カッコ良くてテンション上がりました!建築好きの方にオススメです!
後編は階段を降りた下の階、4階に続きます。
お楽しみに!

いま、「団地」を舞台に、私たちの住まい方を新しく提案するさまざまな取り組みが行われていることを知っていますか?
高度経済成長期に全国で多くの団地を供給し、日本の暮らしを支えてきた「UR都市機構」さん。
最近では無印良品とコラボしたリノベーション住戸や、DIY可能で現状回復不要な住戸「UR-DIY」など、団地を現在のスタイルに合ったものへアップデートする様々な取り組みを行っています。

今回はそのアイデアの1つとして、ANABA PROJECTが共同で企画・改修を行ったUR堅粕三丁目団地の一室
「sacca sumocca(サッカスモッカ)」を紹介します。

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多様なライフスタイルにあわせた自由な間取りへ
建物更新時期の今、団地のあり方も見直されている



sacca sumoccaのコンセプトは「あなたのライフスタイルに調和する創作系賃貸」。
家を作る=”作家(sacca)”を楽しめる住戸として、カーテンなどで間取りを自由にカスタマイズすることができ、住む人がDIYで自ら作り上げることができる住まいをつくりました。

昭和30〜40年代にピークを迎えた「団地ブーム」。古くに建てられた団地の間取りは、居室が壁や押入で分断され、「ここは寝室」「ここはリビング」と、機能ごとに細かく仕切られたものが目立ちます。
一方で、今や私たちの暮らしは「SOHO※1」や「リモートワーク※2」という言葉に代表されるように、場所に対する機能の使い分けがあいまいなこともしばしば。ならば、「それぞれのライフスタイルに合わせて、自分で使い方を決められる団地を新しく提案してみよう!」と、『あなたのライフスタイルに調和する創作系賃貸』というコンセプトにたどりつきました。

改修前の様子。築40年の堅粕三丁目団地は内装こそ古い印象を受けますが、
博多駅まで徒歩8分の立地は大きな魅力の一つ
改修後の内装はこちら。仕切りをなくした開放的な一室が出来上がりました

コンセプトをもとに、改修のポイントにしたのは大きく4つ。釘やビスなどを打ち付けできる柱とフリーアレンジウォール、カーテンレール埋設の梁、そして照明位置を自由に決めることができるライトレールです。

2DKの間仕切りを大胆に壊してつくった4つのしくみは、実際に部屋を訪れた方からも好評をいただき、ニーズが十分にあることを実感しました。働き方の変化、ライフスタイルの変化にともない、団地だけではない住居そのもののあり方も、見直されていくべきなのかもしれません。

※1 Small-Office Home-Officeの略。小規模事務所や自宅で働く職場形態、もしくはその用途に対応した物件のこと
※2 会社以外の場所で遠隔で仕事を行う勤務形態のこと

棚や板材を設置することができる柱。壁には
OSBボードと呼ばれるやわらかな素材を使い、
ピンを刺して作品を飾ったり、
棚を設置したりできるようになっています
梁にレールを埋設することで、カーテンで自由に
仕切りをつくり、簡単に取り外すこともできます
照明位置を変えられるレール。
壁に飾った作品にライトを当てれば、
まるで美術館の展示のような演出も可能に


クリエイターが住んだらきっとこんな部屋になる?
アトリエ仕立ての内覧会



間取りを自由に決められる「sacca sumocca」は、自宅で仕事をする方や創作活動を楽しみたい方、家族構成の変化がある子育て世帯にぴったりです。棚や壁に好きなものを飾るなど、自由に部屋をアレンジできるというポイントは、DIYが好きな人にとってもたまりません。

内覧会に向けた部屋のスタイリングには、創作活動が好きなターゲット層の方に足を運んでもらおうと、福岡を拠点に活動するイラストレーターやファッションデザイナーなど4人のクリエイターの方に協力していただきました。

壁や棚にイラストが飾られ、トイレやクローゼットの中まで作品のあふれた住戸内はまるでアトリエ。
6日間行った内覧会には計60名のお客さまが訪れ、中にはクリエイターの作品を目的に足を運んでくださったという方も一人ではありません。たくさんのイベントがある中でお客さまに内覧会へ来ていただくためのしかけも、今後はますます重要になってきそうです。インフルエンサーとなるクリエイターを巻き込み、「作品展示会」としても見えるようにすることで、内覧会へ訪れる人への入り口が広がったように思います。
壁にはイラストを展示。このほかキッチンにも
食べ物のイラストを並べました
お風呂場やトイレもアートな空間に。細かな
ところまでしかけを行った楽しい空間です
ファッションデザイナーの方には
クローゼットでの洋服の展示と、
カーテンの仕立てを行っていただきました

お客さまは20〜30代の方が約7割を占め、「団地のイメージが変わった」という声も多くありました。ハードの変化だけではなく、あらゆる人を巻き込んで見せ方を工夫することで、場の価値は一層魅力的にアップデートされるのかもしれません。
入居者が自身のアトリエとして場を開けば、団地に住む人が定期的に訪れるコミュニティスペースの役割を果たし、まちのアナバになるなど、改修がもたらす影響は一室にとどまらない可能性を含んでいます。

現在福岡市には108のUR団地が、福岡県全体では160ものUR団地が存在します。
まちの様子や地域に住んでいる人の特徴、団地の立地条件など、それぞれの団地の強みや特徴に合う形でプロジェクト展開をしていくことで、「sacca sumocca」に終わらない、もっと多様で個性のある団地のあり方も考えていけそうです。



(編集部 天野)


1年以上、新規の入居者が決まらない。
久留米市国分町の「サンコーポコクブ」と「サンコーポシライシ」は、オーナーの頭を悩ませる80年代生まれのマンションでした。どちらも幹線道路のすぐそばに立地し、西鉄久留米駅からは自転車で10分ほど、最寄りのバス停までは徒歩5分足らずの恵まれた環境。
しかしながら建物の老朽化から、なかなか入居者が決まりませんでした。


計14戸の空き部屋を埋めるため、「セルフリノベーションコクブ」と題して始まったのは、自分で部屋をつくれる楽しさと、まちにひらいたにぎやかさのある物件づくり。 入居者以外の人も集まり、今や国分町の魅力のひとつともなっている「セルフリノベーションコクブ」の2つのしかけを紹介します。

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サンコーポコクブの外観。
1階に併設されている、 オーナー白石さんの自転車店「サイクランドシライシ」が目印です


サンコーポシライシの外観はこちら。
大通りを少し入った場所にありますが、かわいらしい赤色の外壁が目をひきます



DIY大歓迎!型破りなセルフリノベーションのしくみ



セルフリノベーションコクブに施した1つめのしかけは、「あなたが好きに部屋をつくっていいですよ!」という、DIY好きにはたまらない自由さです。
コンセプトは”ひたすら自由な賃貸住宅”。間取りはもちろん壁も天井も、床も自由に形を変えてOK。たとえば壁に棚を打ち付けたり、床にタイルを敷き詰めたりと、住む人の手で好みの部屋を完成させることができます。

物件情報サイトではDIYのリノベーションが可能な物件特集が行われるなど、ライフスタイルの多様化と同時に賃貸住宅のあり方にも自由さが求められている今。 入居者によるDIYのリノベーション可能な物件は数こそ増えているものの、ここまで自由な物件はなかなかありません。
セルフリノベーションコクブでは、リノベーション後の現状回復ももちろん不要です。


アナバプロジェクトでは、空室14戸のうち壁紙のはがれがひどかったり、床が腐っていたりした7部屋にリノベーションを行いました。3LDKを1LDKへ、もしくは3DKをワンルームへと大胆に変更し、それぞれの部屋を大きく生まれ変わらせました。

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サンコーポコクブ103号室。床を取り除いた広い土間空間が印象的です。
外の景色を見ながらくつろげる、心地よいカフェのような生活ができそう


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ワンルームとなったサンコーポシライシの203号室。
広い空間にカーテンでゆるやかに仕切りをつくり、オフィス兼住居としても使うことができます


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こちらはサンコーポシライシの101号室。
玄関からベランダまで土間で繋がるワンルームは、アトリエやフラワーショップにもなりそう

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入居者さんの部屋。壁に棚を設置したり自転車を収納できる器具を取り付けたりと、 DIYを楽しんでいらっしゃいます

「カフェや雑貨屋のように、部屋をオープンスペースにして使う人が住んでくれると、建物そのものも楽しくなる。」 そんなオーナーの思いも通じてか、現在はカフェの店長やヨガのインストラクターの方など、様々な生業を持たれている方が入居中。ここを拠点にヨガ教室が行われたり、オフィス兼住居として使われる方もいたりと、マンションそのものの魅力も高まっています。


人とつながるしくみをつくればマンションに愛着がわいてくる



2つめのしかけは、入居者、そして地域の人にもマンションに愛着を持ってもらうためのしかけです。
実際に壁を塗装してみるDIYワークショップや、階段に施したウォールアートのワークショップ。そして月に一度オーナー主体で開催されるイベントは、入居者だけではなく地域の方も参加されるオープンな場です。

部屋のことを知ってもらおうと開催したDIYワークショップ。地域の子どもちゃんも楽しんでくれたよう


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サンコーポシライシの階段にあるウォールアートは、同じ久留米市にある障害者福祉施設「studio nucca」さんの
協力のもと実現。ペンキと筆で壁に絵を描くワークショップには、入居者や地域住民の方が参加しました


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懇親会として開催したBBQの様子。天気もよく、会場となったサンコーポコクブ1階の共用庭は
心地よい眺めです。他にもお餅つきやBBQ、タケノコ掘りなどイベントの種類はさまざま


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計12店舗に出店いただいたマルシェ。入居者による出店もあり、入居者同士の交流の場ともなりました。
イベントはアナバプロジェクトが1年間サポートを行い、オーナーと入居者、
そして入居者同士のコミュニケーションがとりやすくなるきっかけやしくみを作っています



部屋に住むまでのお手伝いはできても、そこからお隣さんや同じマンションの方とコミュニケーションをとることに関しては、入居者任せとなることが一般的。
「マンション入居者のつながりが希薄になることは避けたい」「ここに愛着を持ってほしい」と、セルフリノベーションコクブではオーナーが”コミュニティ管理人”となって、入居後のつながりをつくるお手伝いを行っています。

マンションという「住まいの場」にも「人とつながる場」という新しい価値を与えることで、入居者に限らず地域の人も、この場所に愛着を持っていくのかもしれません。
そんなアナバマンションが増えたら、まちはもっと楽しくなるのだろうなあ。


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オーナー白石さんのインタビューが、WEBマガジン「アナバナ」に掲載されています。
こちらも合わせて読まれてみてくださいね。
https://anaba-na.com/11178.html

[物件情報]
「セルフリノベーションコクブ」
住所 サンコーポ コクブ :久留米市国分町1952-2
サンコーポ シライシ:久留米市国分町1622-1
ホームページ:http://www.anaba-project.com/sr-kokubu/
Facebook:https://www.facebook.com/self.renovation.kokubu/
Facebookページにて、随時イベント情報をお知らせしています。


(編集部 天野)

土間のあるリビングが特徴的な103号室。自転車も持ち込める広々とした空間です。

突然ですが、みなさんは理想の住まいってありますか?壁一面好きな色に塗り変えたり、天井に器具を付けてハンモックを設置したり、壁を壊したり、仕切りを付けて間取りを好きに変えたり。理想の住まいをイメージしても、なかなか賃貸住宅では難しいもの。今回は、あなたの「部屋を◯◯したい!」を実現できる物件“セルフリノベーションコクブ”をご紹介。久留米市国分エリアにあるサンコーポコクブとサンコーポシライシの2つのマンションでは、壁も天井も、床も自由にお好みの空間にリノベーションできます。物件を手がける木村さんにここでの暮らしの楽しみ方について伺いました。

“セルフリノベーションコクブ”のコンセプトを教えてください。

木村さん

「セルフリノベーションコクブ」は、その名の通り、セルフリノベーションをコンセプトにしたプロジェクトです。間取りや床、壁紙などのリノベーションが可能で、さらに原状回復も不要です。それぞれスタイルに合った部屋をサンコーポコクブとサンコーポシライシ、2つの物件からお選びいただけます。とにかく「自由さ」を大事にしていて、入居者さんの”好き”がとことん追求できる物件となっています。

全部屋セルフリノベーションが可能です。
サンコーポコクブの外観。1Fはオーナー白石さんが経営する自転車店「サイクランドシライシ」が入っています。
赤い色が特徴的なサンコーポシライシの外観。

どんな方にオススメしたい物件ですか?

木村さん

サンコーポコクブは広々としたリビング(約20.2帖)があって、ご夫婦や小さなお子さんがいらっしゃるご家族やオフィスも兼ねたい方にオススメしたい物件です。1Fの部屋は、バルコニーから直接降りることのできる専有庭があり、リビングも土間になっている部屋もあります。6Fの部屋は何と言っても周りに高い建物がないので、朝日や夜景を楽しむことができます。そのほか、バーベキューができる共用ガーデンも備えているので、友人を招待して外でパーティーなども楽しんでいただけます。

603号室。こちらのお部屋は眺めが◎です。
1階のお部屋にはすべて専用庭が付いています。
リノベーションをしていないお部屋もあります。

サンコーポシライシはアトリエや事務所などの作業スペースをお探しの単身者やご夫婦にもオススメの物件です。マンションの階段室の壁には、久留米市にある福祉施設『studio nucca』さんの協力の元、ウォールアートを描いていただきました。暮らしを彩る工夫というのを意識したアイディアです。

どちらの物件も、住まいのベースのみをご用意させていただき、入居後は本当に自由にアイディアを出していただいて、オリジナルの空間をつくっていただきたいですね。例えば、庭でガーデンリビングや家庭菜園、リビングでは天井にハンモックを付けてみたり、壁一面に本棚を敷き詰めてみたり、仕切りやカーテンレールを付けて間取りを変えてみたりと、イメージしただけでとてもワクワクしますよね。まさに理想の住まいを形にできる物件となっています。

ウォールアートは子どもたちと一緒に書きました。
登るのが楽しみな階段になりました。
シライシの部屋は2015年12月初旬に完成予定。

今後の予定を教えて下さい。

木村さん

サンコーポコクブでは、内覧会を兼ねてガーデンスペースを利用してバーベキューを開催しました。12月の初旬には、サンコーポシライシも完成し、内覧可能になります。2016年2月にはサンコーポシライシのお部屋と階段室ウォールアートのお披露目会を予定しております。もちろん、内覧会前でも電話受付により、随時内覧はできますのでお気軽にお問い合わせください!

 
バーベキューセットはなんと完備済み!いつでもバーベキューが楽しめます。
サンコーポコクブの敷地の一角にバーベキュースペースも完備。大人数の時はこちらで!

じぶんでつくる、じぶんの暮らし。理想の空間を作り上げるには労力も時間もかかるかもしれませんが、そこにストーリーが生まれ、きっとあなたにとって特別な場所になるはず。セルフリノベーションコクブで、あなただけの暮らしをつくり上げてみてはいかがでしょうか?

(取材/小村順平)

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「シェアハウス たまりば」のバルコニーでくつろぐアナバプロジェクト木村さん(左)と管理人森(右)さん。福岡市の中心部から車で約20分ながら、自然がすぐ身近に感じられるシェアハウス。
みなさんは、自然に囲まれた生活を送りたいと感じたことはありませんか? 今回ご紹介する物件は、福岡市城南区梅林にある「シェアハウス たまりば」です。ここは地下鉄七隈線で天神まで22分と好アクセスながら、都会の喧騒から離れ四季を感じられる豊かな自然に囲まれています。また、ピザ窯を備えたユニークなフリースペースや自家菜園で育つ採れたての野菜が味わえるなど、ひと味違ったライフスタイルを送ることができるシェアハウスとなっています。その仕掛人であるアナバプロジェクトの木村さん、現地管理人の森さんにお話を伺いました。

この物件の特徴について教えて下さい。

木村さん なんといっても生活環境の充実度の高さが特徴です。福岡市営地下鉄「梅林駅」から徒歩約4分という好立地ですし、設備は3口コンロを備えた一般家庭サイズのキッチン、太陽熱利用システムを利用したシャワールーム、ウォシュレット暖房便座付きのトイレ2室などが整っています。住居を選ぶ側からすると当たり前の設備のように思われるかもしれませんが、実はシェアハウスでは見落とされがちなポイントなんです。ここ「たまりば」は、そういった基本的な設備が充実していて、快適な生活を送ることができるシェアハウスとなっています。また、隣接するフリースペースの「石窯工房たまりば」には本格ピザ窯があるんです。こんなシェアハウスはなかなか見られないですよ(笑)。フリースペースは貸し出しもしているので、住人が企画する料理教室やヨガ教室、ワークショップ等も気軽に開催ができるんですよ。軒先の目の前に湖畔公園が広がっていたり、庭で自家菜園ができたりと、自然がたっぷり感じられるのも大きな魅力の一つですね。
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リビングはこんな感じ。個室もあり、快適です。
0fd422b7ab1f2673cdc0b2a50800354dピザ窯が併設され、入居者は気軽に利用できます。
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ピザ作りの様子。料理教室も行えます。

実際に住まれている方は、どういった暮らしを送っていますか?

森さん 「自然体な暮らし」といったイメージですね。中心部だとなかなか落ち着いた暮らしができないと思いますし、かといって郊外で暮らすのも何かと不便な面も多いこともありますよね。ここはそのいいとこ取りといった感じで、中心部までのアクセスもよく、かつ自然に囲まれた暮らしができます。家の目の前には西南杜の湖畔公園の水辺が広がっていて、竹や木に囲まれたテラスではコーヒー片手に気ままなひとときを過ごせます。帰宅したときに「おかえり」と出迎えてくれる人が居たり、みんなでバーベキューや映画鑑賞会などをすることもあります。一人の時間もみんなで過ごす時間も、自然体でバランスのとれた生活を送れていると思います。   木村さん 一人住まいやワンルームではなかなか味わえない暮らしですよね。僕は運営ミーティングなどで定期的にこちらに来ているのですが、みんな家族のように迎え入れてくれて、仕事で来ているのを忘れてしまうくらいです(笑)。「たまりば」にはそういう安心感を与えてくれる環境があると思います。
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なんと家庭菜園のできる畑つきです!
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菜園でお野菜や果物を育てることができます。
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大家さんが用意してくれるピザ窯用の薪。

今後の展開について教えて下さい。

森さん フリースペースを使って、ゆるやかに人が集まり、イベントやワークショップも開催していけたら思っています。ここの住人だけでなく、それぞれの友達やワークショップの参加者などが、たまりばをキッカケに交流できる場になれば嬉しいですね。ここは自分たちの暮らしをつくれる場所でもあるので、これからもワクワクするような“たまりば”を一緒に作っていけたらいいですね。
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ヨガ教室の様子。工房では様々な教室が開催可能。
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工房は住人の方以外もご利用可能です。
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お2人が、快適なシェア生活をサポートいたします。
充実した住環境と人の気配と感じながら、自然の心地よさをたっぷりと感じられる“シェアハウス たまりば”で、新たな生活をスタートさせてみてはいかがでしょうか? (取材/小村順平